
黒地に金、むかし海を渡った蒔絵へのオマージュを込めたリング。
JAPONISME<ジャポニスム>、と名付けました。
ピアスやネックレスは着ける人の印象を左右しますが、リングは着ける人自身が触れて見て楽しめる、インティメイトなもの。
そんな訳で、着ける着けないの選択も含めて人を語る雄弁なアイテムです。
今週末の12日・13日は、#銀座もとじ さんにて夏のコモノ展にアテンドします。
この2日間は、和洋ハイブリッドなピアスとリングもご覧いただけます。
ぜひお立ち寄りください。
〈銀座もとじ 夏のコモノ展〉
2021年6月1日~30日
アテナリデザイナー在廊:6月12日(土)・13日(日)
BOLDなリング
この指輪を製作中、『西欧800年の指輪史』という本でEdith Sitwellのポートレートを見かけ、興味をもったので彼女について調べてみました。
イーディス・シトウェル。
指輪を着けていないと裸でいる気がする。と言った1887年英国スカボロー生まれの詩人。
本人の、巨大な指輪を着けたポートレートはすごい迫力ですし、W magazine誌で女優のティルダ・スウィントンが彼女に扮した企画もまた面白い。
詩人の著作を何か読んでみたいと思い、詩集は苦手なので(一篇ならいいのですが)、これをチョイスしました。
内容は少々読みにくい(失礼!)ヴィクトリア女王の伝記です。
詩人が書く伝記らしく、ところどころバロック的に描写が膨らんでいるのが面白く、例えばここ。
一体何のくだりかというと。
パリでヴィクトリア女王とのパレードを終えたユージェニー皇后が夜、モスリンの部屋着でひとときを過ごしたときに鏡台に並んでいた化粧品の数々です。
膨らみすぎた話をもとに戻すと、トップ写真の指輪は黒檀を蒔絵でドレスアップしたもの。
大きくてコントラストがあって立体的、ボールドな存在感があります。
よろしければぜひ実物をお手にとってご覧ください。
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<アテナリ ポップアップショップ>
2021年2月24日(水)~3月2日(火)
日本橋三越本館1階 アクセサリーイベントスペース
映えるリング
肌なじみではなく、肌とのコントラストで映えるリング。
前回のイベントで一番お試しが多かったです。 全身の鏡で見ても着用効果抜群、小さなアイテムなのに印象がきゅっと引き締まって見えるのが不思議。
本体の素材は黒檀で、かすかな艶のあるマットな質感。
肌触りがすべすべして気持ちよく、黒い瞳にとてもよく合う素材です。
東南アジアの銀細工からヒントを得た唐草模様は、銀の濃淡が立体的。
くるりと連なり続く、蒔絵の紋様。 調和が心を和ませます。
自分を和ませる持ち札は、いくつもあると便利。
手元に置くのもよし、出向くのもよし。
オーナー募集中
ただいまオーナー募集中の鳥、のリングたち。
(向かって左端の1点のみ売約済です)
にぶいプラチナの輝きに、あっさり漆だけでセピア色に彩色してあります。
人間は自分にない能力をもった動物を旧くから信仰の対象にしてきましたが、鳥はその代表格。
3次元空間を自由に移動する、機能美を備えた動物です。すてき!
こちらは来週のディスプレイ用に作ったオブジェ。何だかイコンみたいに仕上がりました。
鳥のリングとどんな風に並べようか、楽しく思案中です。
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ATENARI<アテナリ> ポップアップショップ
2020年9月2日(水)~8日(火)
日本橋三越本店 本館1階 アクセサリー イベントスペース
WAGURO
黒のアラベスク。
少し赤茶色をおびた黒い漆を使っています。
コントラストがほどよく、身につけてみると漆黒とは違う明るさと華やかさ、馴染み感があります。
2011年春から西ヨーロッパのテレビ番組を見る機会が増えて、出演者の服装の、自分の瞳の色を基点にした服装が目につくようになりました。
瞳がきれいに見えると印象がはっきりして、盛らなくても華やぐ感じ。
日本人の一般的な瞳の色はブラウンから黒へかかるトーンですが、ファッションの市場で茶を帯びた黒はほとんど見かけない気がします。
そんな訳で今回の新作、黒には少し赤茶を調合して「和黒」と名付けて使っています。
(使うたび “和栗” を連想しながら!)
こちらもWAGUROのアラベスク。
ピンクをおびたパールとの相性がよく、優しいニュアンスでまとまりました。
もちろんピンクは天然の色。きれいです。
ぜひ肌にのせてお試しください。
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ATENARI<アテナリ> ポップアップショップ
2020年9月2日(水)~8日(火)
日本橋三越本店 本館1階 アクセサリー イベントスペース