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秋の遠足

初めての三渓園、ショーメの特別展へ。

日本の「名匠」とショーメの「 savoir-faire 」とを組み合わせて見せるという趣旨の展示会です。


四代田辺竹雲斎の作品とそれが投影された、畳の上の切子模様。儚くて軽やか、あてなるもの。

これは何年か前のショーメ展で感動した作品。確か200年くらい前のもの。

金属と石という硬くて重い素材をたっぷり使うハイジュエリーこそ、手間をかけて軽やかに優雅に仕立てられたものに惹かれます。

三渓園の南門側の池はずっとそこにいて鴨を眺めていたいほど心地よい雰囲気。(背後の首都高は脳内フィルターで消去!)

楽しい遠足でした。

– New Jewelry TOKYO –
12月3日(金)~5日(日)11:00~20:00 青山スパイラル

★アテナリは3Fホールを入って一番奥、ギャラリー「HOLE IN THE WALL」前

イベント公式サイト https://newjewelry.jp/nj2021

火の鳥現わる

アレクサンドル・カントロフの来日公演にでかけました。


2019年のチャイコフスキー国際コンクール予選でとても気に入って、なるべく早く一度見ておきたかったアーティスト。何故なるべく早くかというと、惹かれるアーティストには技術と表現力のほかにもうひとつ貴重な力があって、それは人によっては早く失われてしまうので。

去年の公演は中止になり、今年もチケット発売が何度か延期になって気をもんでいたのでした。

演目はブラームスとリスト。

リストの難曲は終わって舞台を出たところでガッツポーズ的な仕草が見えました。本人にとっても出来が良かったのかな。実際凄かったですし。

音を長く残す演奏スタイルのため、時おり教会でパイプオルガンを聴いているような不思議な感覚になります。このスタイルでいろいろな演目を聴いてみたいもの。

アンコールでは火の鳥も弾いてくれて大満足。

これまでにいくつかオンラインで見た限り、火の鳥の出現率は低くないと踏んで、期待していたのでした。

来年も日本に来てくれるようで、楽しみです。

ブダペスト国立美術館名品展

色と光沢が、万華鏡のよう。

パナソニック汐留美術館のハンガリー国立工芸美術館名品展では、「ジャポニスム」を軸にセレクトされた、アール・ヌーヴォー、アール・デコ期の陶磁器、ガラス器が見られます。


展示品には、日本の蒔絵や七宝を再現しようと頑張った(失礼!)ものや、それまで西洋になかった要素を取り入れたものが多くあります。それはたとえばありふれた昆虫や動物、様式化されない草花の自然な姿を愛でること、工程の一部を偶然にまかせることによって生まれる美しさなど。


あふれる色柄から、遠く東の異世界に触れたことによる軽い興奮まで伝わってきて楽しくなります。

表現も技法も多様な160点余りの展示品のなかで一番気に入ったのは、ジョルナイ陶磁器製造所の小花模様。手のひらサイズの「花煙帯文花器」は、可愛くて濃密。バリエーションがあれば、全部見てみたいです。


ハンガリー国立工芸美術館は現在改装中で、この展示会は全国を巡回してきて東京がラストなのだそう。
会期は12月19日までです。

南時間

2年前に 「五月九月(ぐんぐぁちくんぐぁち)」でそのパロディを見てから気になっていた琉球組踊(楽劇)の『二童敵討』を見に行きました。


日本の様式を参考に、中国の楽器、東南アジアの旋律を組み合わせたという琉球オリジナルの組踊は独特の魅力があります。


例えば音楽の柔らかさは三線や胡弓、弦をゆるく張った箏によるもの。

台詞の音のとり方は繊細で、五線譜では表現できないニュアンスを堪能できます。

『二童敵討』は、政争で父と兄弟を失った男児ふたりの敵討ちの物語。

この日母親役を演じた新垣悟さんが素晴らしかったです。

仇討ちへ向かう子供ふたりを見送る母親の心のゆれが、見事な台詞まわしとゆったりとした視線の動き、わずかな所作で語られ、忘れられないものになりました。

時間の流れかたが変わる、幸せなひととき。

機会があればまた観に行きたいです。

ピアノの指揮者

そろそろそんな季節

ショパンコンクールの二次予選が始まって、ショパン漬けの日々。

昨日のポーランドのアンジェイ・ヴェルチンスキの演奏は素敵でした。

ピアノは88鍵しかないのにオーケストラのような表現力で、20年後に指揮棒を振っていても何の不思議もないです。
今回何かの間違いで入賞しなかったとしても、将来ライブで聴ける機会があれば逃したくないアーティストでした。

ワルシャワはいつか行ってみたい場所です。

LOTポーランド航空の飛行機に乗って「只今より当機はワルシャワ・ショパン空港へ向けて着陸態勢に入ります…云々」というアナウンスを聞きたい!

さあ今日も製作のおともはショパンです。