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琉球展

海上交易を軸に島々を束ねた琉球王国。
琉球王国にまつわるいろいろなものが展示された『琉球』展へでかけました。

織り手を感じられるので大好きな絣のテキスタイル、ここにも素敵なのがありました。
中でも、限られた女性だけが身につけたという紫の絣はうつくしかったです。
風俗画に描かれたそれは紫の色がもっと鮮やかでしたので、織られた当初はもっと華やかだったかもしれません。

日本名と中国名の両方を持つ画家の、描く花鳥画も楽しい。特に鳥類が色鮮やかで、オウムもいます。
もっとたくさん見たい気がしますが、画家の修行先だった福州のあたりに行けばよいのかしら。

漆器類も楽しく、「黒漆葵紋菊螺鈿箱」は素敵でした。
肉眼で見えないので「雰囲気」としてだけ感じ取れる、細かな毛彫り。
つくる人の魂、入ってます。ため息が出ます。

また、ひとつだけ展示されていた東南アジアに独特の短剣「クリス」の残欠は、彼の地にかつて持ち込まれた多様なものを想像させます。
もっと見たかった、ともどかしくなるような展示会でした。

上野の国立博物館では6月26日まで、その後九州国立博物館へ巡回し、内容を替えて沖縄県立博物館・美術館でも展示されるそうです。

写真は先日散歩した清澄庭園、美しい庭石と亀が楽しい場所です。

皆さまよい週末をお過ごしください。

宝石展

上野公園内の名残の八重桜。たっぷり、ぽってり。

科学博物館の「宝石展」へ出かけました。

原石、カット石、ジュエリー、いずれも実物を目にする機会がなかなかないものが揃っていて楽しめます。

原石類の中では、腕の太さほどのバイカラートルマリンが迫力ありました。鮮やかで美しい色に、照明の具合も手伝って、母岩からすっくと生える姿が神々しい。

ジュエリーでは、アルビオンアートのヘレニズム時代のヘアバンドが素晴らしかった。

一見地味なおかげで立ち止まる人も少なくじっくり眺めることができました。

細かすぎて単眼鏡がないと把握できないもの、当時どうやって創ることができたのか不思議でしかないです。

素敵なのは、精巧なつくりが詩的な雰囲気をつくることに徹しているところで、気持ちよく、いつまでも眺めていたいほどでした。

ATENARI ポップアップショップ

2022年4月28日(木)~5月4日(水・祝)渋谷東急本店 1階特設スペース

メタモルフォーシス

只今、オデットからオディールへ変身中。

白黒のコントラストは夏に涼しげなので、月末のイベントに間に合わせたいです。


このところは外歩きのたび、自然の変態に目を見張ります。

花が散り葉が吹き実をつけ、慌ただしく、でも規則的に。

好きで、毎年目にすると嬉しくなる銀杏の若葉。

フリルのようにぎゅっとつまった小さな葉っぱが愛らしいですね。

かざる日本

海外の美意識高めの人から期待される「ZEN」的な虚に気持ち悪さをずっと感じていて、「違う違う。誰か反論して~!」と以前から思っていました。


なので『かざる日本』のテーマを知った時は、即ポチ。

「引き算に余白で祓い清め削ぎ落としデトックスし尽くした、そういうものこそが日本的な美だともてはやされることに、ずっと居心地悪さを覚えていた。」
という冒頭の一文で既に、もやもやすっきり。

著者の橋本麻里さん、そういえばパンデミックの始まった頃に東洋文庫ミュージアムのニコニコ美術館で解説を担当していらっしゃり、軽妙なトークがとても楽しかったのをよく覚えています。

今回の著書もそんなノリで、読みやすいです。

まだ半分しか読んでいませんがどの章も楽しくて、読み終わるのが今から惜しい感じ。お勧めです。


トップの写真は新作のリング。「かざる」は「生きる」です。

見えないものを見る

今日で3月もおしまい。


曲線で設計された庭園と角張った建造物、上と下へ引っ張られたような名残の桜とビル。コントラストが面白く作り物めいた風景は昨日の都内にて。レンズは時に、目に見えないものを残してくれます。

今月の日経朝刊「私の履歴書」は浮川夫妻、もとい浮川社長でした。日本語入力システムの生みの親です。

目に見えない未来を見て、実現する本当のクリエイター。

社会人生活を、お二人のもとでスタートしたことは今考えるとラッキーでした。また、夫妻のように生涯を共にする伴走者と出会えることは、人生に望みうる出来事の中でも最も稀で幸運なことだと、改めて。

お二人について知らなかったこともいろいろと、毎朝楽しみに読んだ2022年3月でした。

さて明日から4月!

来年も楽しく前進します。