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遠足へ ペンギン編

今日も安定の猛暑日。

先日の遠足の写真を眺めて、目から涼を。

餌のもらえる時間がくると、プールの一角がそわそわと過密気味に。

皆さんよく解ってますな。

何か?



ちなみに餌は鯵でした。

その鯵を狙ってペンギンは水面よりかなり高くまで、飛び上がってきます。

あら、このトング持っている人、見覚えがあります。

以前リス園でも、リスに難しいポーズをとらせて餌をあげていた人じゃないかしら。いけない人ね。

飼育員のお姉さんにおとなしく撫でられている、最年少の子。

この春に生まれたばかりだそうですが、既に身体の大きさはオトナと同じになっています。

まだ白黒はっきりしないグレーのグラデーションに、足にはふわふわの羽毛が。そして毛並みが若々しくつやつや。


さて、バードショウでも大活躍だったペンギン。


すべりやすい床で、転ばないよう踏ん張る姿がまたかわいい。

踏ん張りましたが、何か?


この日は久しぶりにペンギンを見て、水晶にペンギン描いてみたい!と盛り上がっています。

今年の夏に間に合うかしら。


★次回のポップアップ★

8月21日(水)~27日(火) 松屋銀座1階 スペース・オブ・ギンザ

ブランクーシの鳥

お髭と着古したセーターの組み合わせ、大好き。

ようやく行けた、ブランクーシ展。ジャコメッティと並んで好きな彫刻家です。


この日、いいなと思ったものはなぜか鳥たちでした。


「小鳥Ⅰ」

大好きなこのシリーズ、今回はブランクーシ自身が撮った写真だけでした。

この単純な造形に対し、自分が小鳥の愛らしさを感じる仕組みはまったくの謎です。


「鳥」

ブランクーシ・エステート所蔵のタブロー。

白い部分の質感や白と青の境界が、どう処理されたものが分からずしばらく眺めていましたが、説明をよく見ると油彩でなくフレスコでした。

この鳥がどちらへ向かって飛んでいるか、人によって見方が違いそうなのが面白い。私には”飛んでゆく”鳥に見えますがあなたは如何?

「マイアストラ」

Maiastraはルーマニアではふたつの意味をもつそう。

ひとつは伝説上の、光をまとって魔術を使う鳥の女王。めったに聴けない、その鳴き声を聴いたひとは瞬時に若返るとか。(迷惑な魔法…)

もうひとつは特別なアート感覚を持つ芸の達人を指し、これは同じラテン語ルーツのイタリア語「マエストロ」にあたるのでしょう。

この作品のタイトルではもちろん、フォークロアの鳥を指しています。


ブランクーシが取り組んだ素材は多彩ですが、特に石から何かを彫り出す仕事には何か他にない特別なものを感じます。完成までに必要なフィジカルな労力と不可逆性、仕上がった作品の力強く静かで威圧しない存在感。

会場で上映されている映像では、自ら石に挑む姿が見られます。


トップの写真とこのアトリエの写真は、20歳のころから気になっていたのに一昨年やっと訪れることができた、 Atelier Brancusi で撮ったもの。


隣接するポンピドゥー・センターと同じくレンツォ・ピアノが再現したこのアトリエは天井がたかく自然光がたっぷり入り、気持ちがよくてずっと居たくなる空間でした。

プロの使う道具類の、ずらり並んだ景色は壮観です。

西の端へ エディンバラ編

エディンバラは着いた瞬間から大好きになった街。

旧い建造物が高低差のある土地に建ち、チャーミングな細い路地がたくさんあり、いくらでも散歩が楽しめる仕組み。街中のどこからもみえるエディンバラ城へも、行き方が無数にあるようです。

突然の日差しに突然の雨風。天気予報は毎日同じで「曇り時々晴れ、ところによりにわか雨」。

現地の人は雨の中、傘もささず「なんという天気だ!」とにこにこしています。撥水性のコートはこの気候が生んだマストハブアイテムだと納得。

エディンバラ城で面白かったのが国立戦争博物館。なんとなく足が向かずパスして帰ろうかと思った矢先に降り出した雨を、やりすごすために立ち寄りましたが、意外にも楽しめました。

コスチュームや装備品が興味深いものばかりで飽きません。世界のミリタリー関連だけで服飾博物館を作ったら絶対面白いな、と思いました。もうどこかにあるのかしら。

たとえば勇猛さで鳴らしたというスコットランド北部ハイランダーの、独特なコスチューム、というか装身具。

バレエ観る方ならシルフィードのジェームズでお馴染みの、あれです。舞台用のコスチュームとして目立つように作っているのかと思っていましたが、サイズ感はこの通り。どう見ても邪魔っぽいです。

これはクリミア戦争を題材にした、フランス人による版画。ハイランダーズは主要な戦場には赴かなかったらしいのですが、独特の装いがイギリスの参戦を頼もしく象徴する図、ということでした。

しかし、やっぱり邪魔っぽいです。


スコットランド国立博物館も面白く、空間が広々として、ベビーカーを押してやってくる家族連れもたくさん。

めちゃくちゃ格好良い鎖のチョーカーはヴァイキング時代のもの。

類似のものが無数にありました。

何キロにもなる無垢の銀地金は、ローマ時代の銀をリサイクルして作られたものだそう。

そのローマ時代にもすでに、大量の銀貨をつくるため銀のリサイクルが大規模に行われていたようです。


さてここは、イラン出身の兄妹が営むパティスリー。気に入って、滞在中は毎日通いました。

故郷に長く伝わるというお菓子は儚くて美味、”洗練された”という形容しか見つかりません。薔薇の花がたっぷり入って香りの良い紅茶と、やはり名産のサフランが香るシュガースティック。店主は多く語りませんが、もてなされたという温かい気持ちになります。

宝物のような、また必ず行きたい場所です。

白鳥の湖ふたつ

10年ぶりのコヴェント・ガーデン。

金子・ブレイスウェル組でマチネ、ヌニェス・ムンタギロフ組でソワレ、と白鳥の湖に浸った一日。


ロイヤルとパリオペラ座はヨーロッパのバレエ団の双璧。

ロシアバレエを観られない現在、世界のバレエファンにとって二つの劇場の公演チケットは魅力を増すばかり。ソールドアウト続出でかなり取りにくくなっています。イースター休暇真っ只中のこの日、ソワレでのお隣はバルセロナから、そのお隣はボストンからのバレエファンでした。

リアム・スカーレット版の白鳥は衣装を含む美術が素晴らしく、以前シネマで見たときに、一度ライブで見てみたいと思っていたので願いかなったり。

ヌニェスの一幕のパ・ド・ドゥは、ヴァイオリンのソロを含めたパ・ド・トロワといってもいい仕上がりで、至福のひとときでした。音と踊りが完璧にシンクロして終わり、観客席からは地鳴りのような拍手と歓声。本拠地でみる醍醐味です。

金子さんのほうは黒鳥が絶品。キャラクター表現がのびやかで動きにキレがあります。

ムンタギロフの文句のつけようもない王子、エイヴィスさんの細やかなマイムから目が離せないロットバルト、踊りがきれいで今後が楽しみなレオ・ディクソンのベンノなどなど、すみずみまで楽しみました。

この劇場にはレストラン、カフェ、バーがあって、観劇を立体的に楽しむことができます。

公演の場を提供するだけでなく、観客がその日どんなふうに時間を過ごしたいか?という目線で施設が設計されているところが素晴らしいです。

World Book Day

4月23日はworld book day。これはちょうど昨日入手し(てもらっ)た本。
日本で1998年に開催された「ケルト美術展 古代ヨーロッパの至宝」のカタログです。


冒頭にあった、ヴァンセスラス・クルタ氏の解説より、メモ。

ー 前5世紀の誕生以来一貫して見られるケルト美術の特徴は、次のように要約することができる。自然の形態を無視して線とヴォリュームの戯れを追求する傾向。移行しつつある、変化しつつある、曖昧な状態にある存在への好み。意図的に多様なあるいは矛盾する読みを誘う傾向、である。〈略〉 ギリシャ・ローマ美術が、可視世界の理想的なあるいは叙述的なイマージュを作り出すことに努めたのに対し、ケルト美術の目的は、宇宙のサイクルの根本にあると信じられた、自然の様々な要素の不断の動きと変化を暗示することにあった。 ー


クルタ氏は 1991年にヴェネツィアのPalazzo Grassiで開催された「I Celti」(The Celts)展のディレクター。30年以上経った現在ではそれらを(あるいは、何をどこまで)ケルト美術と呼ぶのが適当かどうかはさておき、書かれているような非ギリシャ・ローマ様式が在ったことは確か。


そして氏の解説にはその様式に自分が何故興味をもち好むのか、そのヒントが書かれていてすっきり。

ありがとうございます!