
どちらも大好き、ジョルジョ・モランディとアルベルト・ジャコメッティ。
生前交流のなかったふたりのアーティストを組み合わせた展示会をGiacometti Instituteで見てきました。

モンパルナスにあるInstituteの建物に入るとすぐ、ジャコメッティのアトリエ。移設構成された空間ですがスケッチの残る壁も含め再現されています。

企画展のほうにあった、モランディのセルフポートレート。
画家の描く自画像って面白いです。それだけを集めたらすごく面白い展覧会になりそうです。
生まれたボローニャと近郊の夏の避暑地で創作人生のほとんどを過ごし、生涯独身で妹たちが身の回りの面倒をみていたというモランディ。なんとなく意固地な雰囲気漂うこの方の肖像画、タッチも色もどこまでもモランディ。

ジャコメッティのカラフルな油彩風景画、珍し。
スイス出身の彼の描く、容赦なく険しい峠。そして山肌がジャコメッティ。

これもジャコメッティの風景画。油彩ですが、感じる筆の速さが気持ちいい。

「2人展」らしい風景。

となりに鎮するモランディがなければ、間違えて画像を縦に引き伸ばしたのかと。

Giacometti Instituteはガラスづくりの旧カルティエ財団現代美術館(今秋移転オープン)のすぐそば。アールデコ様式のヘリレージビルディングに入っています。
建築物は直線だけで構成したほうが100倍楽そうなのに、さらっと曲線を取り入れているのが好き。

この部屋なんて隅が曲面ですよ。素人目にも結構大変なつくり。
じわじわっとくる静かな贅沢感は、好きです。
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会期:2025年4月16日(水)~22日(火)
会場:日本橋三越本館 1F アクセサリーイベントスペース