ライブでバレエを見るのはほぼ1年ぶり。
昨今の事情でガラに変更された英国ロイヤル・バレエの来日公演、AプロBプロを1回ずつ見てきました。
今回は降板のローレン・カスバートソンに代わり、もう見る機会がないと諦めていたエドワード・ワトソンが来日するという、棚から黄金のぼたもちが落ちてきたようなガラ公演。
サラ・ラムと踊った「インフラ」でも、初演のソロでも、心を揺さぶられるような繊細さで、瞬きするのも惜しいくらいでした。
フランチェスカ・ヘイワードとヤスミン・ナグディも素晴らしいダンサーです。これから数年、一番よいときかも。
軽やかさと高い技術、深い解釈と豊かな表現が一体になって、何を踊ってもひととき別世界へ連れて行ってくれます。
そして両日とも、カーテンコールは長く熱かった。
客席からは「来てくれてありがとう」の熱が発散していました。
英国ロイヤル・バレエはレパートリーと人材、収入源確保などの組織運営にもコミュニケーションにも優れ(王室とも共通している?!)、近年はお隣の国を代表するバレエ団との対比が際立っていて興味深いです。
ダンサーから組織運営メンバーを経て芸術監督を務めるケヴィン・オヘアさんには引退後に仕事ぶりを振り返った本を出版してほしい!
まだまだ先になりそうですけど。
写真は2014年のコヴェント・ガーデン。単なる観劇以上の楽しみをイメージしてつくられた場所です。