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ガブリエル・シャネル展

三菱一号館美術館のガブリエル・シャネル展へ。

わりと淡々と、遺された作品の並ぶ展示会でした。

印象に残ったのはシルクのチュールと正確な手わざをたっぷり使った複数の黒のイブニングドレス。

当時よしとされた体型のマネキンが着こなす、美の真髄のようなドレスはあまりに素敵で、檻の中のライオンのようにしばらくうろうろして離れられませんでした。

あと、ロベール・ゴッサンスの手によるジュエリーも面白かったです。

古典趣味自体は有名ですが、ここまでもろに古典写しの作品がいろいろあったんですね。

ガラスや模造パールのビジューもいろいろ展示されていましたが、魂が宿っているように感じたのは、不思議とロッククリスタルなど天然石を使ったものでした。

写真は、日本語版を深井晃子さんが監修した『世界服飾大図鑑』の一頁。

ガブリエル・シャネルの写真の中で一番好きなのはこれです。

いかにも厳格なワーカホリックらしい姿勢、器用そうな手、頑固そうな顎。

一見華やかな装いや環境と面白いほどのギャップを感じる、逞しく歳を重ねた女性を写した一枚です。