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琉球展

海上交易を軸に島々を束ねた琉球王国。
琉球王国にまつわるいろいろなものが展示された『琉球』展へでかけました。

織り手を感じられるので大好きな絣のテキスタイル、ここにも素敵なのがありました。
中でも、限られた女性だけが身につけたという紫の絣はうつくしかったです。
風俗画に描かれたそれは紫の色がもっと鮮やかでしたので、織られた当初はもっと華やかだったかもしれません。

日本名と中国名の両方を持つ画家の、描く花鳥画も楽しい。特に鳥類が色鮮やかで、オウムもいます。
もっとたくさん見たい気がしますが、画家の修行先だった福州のあたりに行けばよいのかしら。

漆器類も楽しく、「黒漆葵紋菊螺鈿箱」は素敵でした。
肉眼で見えないので「雰囲気」としてだけ感じ取れる、細かな毛彫り。
つくる人の魂、入ってます。ため息が出ます。

また、ひとつだけ展示されていた東南アジアに独特の短剣「クリス」の残欠は、彼の地にかつて持ち込まれた多様なものを想像させます。
もっと見たかった、ともどかしくなるような展示会でした。

上野の国立博物館では6月26日まで、その後九州国立博物館へ巡回し、内容を替えて沖縄県立博物館・美術館でも展示されるそうです。

写真は先日散歩した清澄庭園、美しい庭石と亀が楽しい場所です。

皆さまよい週末をお過ごしください。