天王州アイルのPIGMENT TOKYOにて。
この日頂いた顔料はこの中のたった3つでしたが、棚ごと欲しい。
子供の頃いくらでも欲しくなった、小瓶に入ったビーズを思い出します。
このうちだいたい3割ほどは、天然の鉱物を砕いて作られたものだそう。
例えばラピスラズリからは目の覚めるような、瑠璃色が生まれます。
店内にはフィレンツェの画材メーカーZECCHI社のメノウ棒がずらり。
この棒のことを何と呼ぶのか、以前から知りたかったのですが「Brunitoio in Agata」つまり単に「めのう製バニッシャー」でした。
使用用途はこんな感じ。そんな訳で、いつかロシアの画材屋さんにも行ってみたい。
以前、こちらのブログでも紹介しましたが、同じ金を輝かせる目的で日本の蒔絵では鯛の牙を使います。
その日本の道具、刷毛や筆の類もずらり。全て売り物です。
小さな島国に、材質や大きさや拵えなどさまざまな、この何倍もの種類が存在していて、それぞれに「これでなくては」という使い手が存在するという。
細やかな多様性は、既に我々の手の中にある本物の豊かさ。大切にしたいと思います。
さて、東京は梅雨が明けました。よい週末をお過ごしください。
*お知らせ* アテナリのオンラインショップにラピスラズリが揺れる星のピアスが再入荷しました。