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work in progress 色漆のしごと

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きれいなグラデーションになるように、筆の先だけを使って2〜3色をなじませています。

ユニークな形のバロックパールは、まろやかなクリーム色に少し青みをおびているので、青い花を乗せることに。

色漆は、天然漆に顔料や染料を混ぜたもので、混ぜる色料によっていろいろな色を作ることができます。
天然漆で作られた色漆は温度と湿度の条件によって発色がおそろしく変わるので、作業環境にとても気を使う工程です。

デジタルの温湿度計やエアコンを駆使しながら、昔の人はどうしていたのかと思うことも。
こんな日和じゃ仕事にならねえや、とかいって昼酒かな、きっと。

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これも色漆を使った漆器のかけら。
3000年ほど前の、オホーツク海沿岸の遺跡のもの。

漆器といっても食器ではなく装身具の櫛です。
(ちなみに現在見つかっている日本最古の漆器も同じく櫛)
特別なときに身につけられたか祀られたものだと想像されています。

顔料の赤がまだ十分鮮やかに残っているのがすごい。
すごいな綺麗だなとその赤に心を動かされるのと同時に、特定の素材を特定の方法で加工しないと出現しない鮮やかな赤を、どうやって入手したのか興味がわきます。

東京は、雨が上がるとすっかり夏の陽気になりました。
今日も良い一日になりますように。

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