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インド北部の毛織物

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岩立フォークテキスタイルミュージアムの第7回展、「インド北部の毛織物 -ヒマラヤ山麓、山の民の巻衣装」を見てきました。
岩立さんによると、冬の気候が厳しくて立ち入ることさえ困難だという地域。
その土地のヒトの暮らしに必要な、保温性の高い山羊の産毛が毎年採取できることは、まさに神の采配!
大事に績まれ織られた毛織物はそのまま身体に巻き、たたんで襞で厚みをつけ、保温性を高めたり、荷物を担ぐときに腰をプロテクトしたり。
そして、格子の織柄や縁取りなど、家庭の織り手が始めたちょっとした工夫は、専門の職人が膨大な時間をかけて作る、限られた人物のための極上の毛織物に進化します。
やがて、簡単に売買したい人々の欲求により英国のペイズリーで・・・と続く流れは有名な話。
マハラジャやヨーロッパ王族のための毛織物はもう、間違いなく美しいです。 その一方で、羊飼いの衣服、それをまとうおじいさんの格好良いこと!
こちらのミュージアムは木・金・土のみの開館で、3月19日までです。
ファッション、染織工芸に興味のある方に特にお勧めです。