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菊池ビエンナーレ展

今年で5回を数える現代陶芸の公募展です。
夏の暑い時期なので毎回行くかどうか迷いつつも、多分5回全て観ていると思います。
展示は陶芸作品50点ほどと小さい規模なのですが、見終わって「あーつまらなかった」ということが一度もない、良い展示会です。
応募者も入選者も30代の作家さん方が最多だそう。
表現がフレッシュで、素直にすっと入ってくる「今」感に満ちています。
今回はテクスチャの面白いものがたくさんありました。織り物のような、あたたかみのある質感がいろいろ。
最後の工程を火に委ねるという、想像を絶するリスクを経て、質感をこれだけコントロールするって、素直にすごいです。
そして一番気に入ったのは、小形こず恵さんの「染付鉄線紋鉢」。
シンプルに見えて、なんだろうこの完璧な調和は。 この鉢に入りたい!いやこの鉢になりたい!とまで思う心地よさ。
展示は9月1日日曜日まで、智美術館にて。
陶芸作品は空間をつくるので、写真では絶対に伝わらないライブ感?があります。お勧めです。