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連休

なんだか過剰な9月の連休は、「風邪とともに去りぬ」。(まだ終わっていないけれど)
急ぎのオーダーなのに中断してしまっていた製作を進めたり、それでも少し、観るものは観ました。
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招待券を頂いた、東京国立近代美術館工芸館の「グェッリーノ・トラモンティ」展。
陶芸の町、ファエンツァに生まれた、びっくりするほど早熟な芸術家の創作を俯瞰する展示会です。
繊細な結晶釉の肌合いがモダンなフォルムの炻器(セッキ)に展開する、ある時期の作品群が気に入りました。
展示室の最後、「人間国宝・巨匠コーナー」では、同郷のカルロ・ザウリの他、ルーシー・リー、ハンス・コパーの作品も少しですが見ることができます。
第58回日本伝統工芸展は、染織と漆芸を中心に。
土屋順紀氏「桃花源」の前でしばらくポーズ(poseじゃなくpause)。
メインの色がピンクなのですが、織らないと出てこないピンクの空気みたいなものが発散されています。
やっぱりこれって匂いのしない「香り」。
最近気に入ったコレクションのクリストファー・ケイン2012SSrtwもそうですが、思わず目をつぶって、作品のもつ空気を深呼吸したくなるような、明るくて静かで詩的な雰囲気。
これは新しい流れかも。