初めて行きました、駒場の日本民芸館。
柳宗悦の企画に多くの実業家が賛同し、1936年にこの場所に出来た古い館です。
「民芸」って実はあまりそそられない言葉の響きなのですが、染めの企画展示があったのと、館の古い建物に興味があって行ってみました。
珍しかったのは、鹿革の絞り染めの羽織。
どんな厚みなのか、感触なのか、とっても触ってみたかったのですが、もちろん<お手を触れないでください>。
企画展以外の陳列品、陶器の類で素敵だったのは、白磁の小さな壺、沖縄のつやつやした飴釉の土鍋など。
昔の食器は小ぶりなものが多く、それだけで愛らしい。茶碗、湯飲み茶碗、そば猪口も、おままごと用みたいな、小さなサイズ。
民芸館の内部は、細部まで統一感を持っています。陳列品の説明は黒に赤の漆で描いた文字、窓には絞り染めのカーテン。
屋内はあまり冷房が強くなく、代わりに大きめのうちわがたくさん置いてあって借りられます。
こちらは入り口の簾。竹の節がきれいに並んでいますから”よしず”ではなく”竹すだれ”。
こちらは閉まっていましたが西館の建物。本館の向かいにあり、両方でいい雰囲気の一角をつくっていました。