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若沖

日経新聞で何週か連続で紹介されていたりしたので、ほとぼりが醒めるのを待っていた、「若沖と江戸絵画展」@東京国立博物館。
電車の中吊り広告だか駅貼り広告だか、とにかくどこかで強烈な色彩の、ポスターを見て以来、”絶対見に行く展覧会”のリストに入っていたもの。
結構客層がばらばらで。国籍も、年齢も。米国人のプライス氏なる人物のコレクションらしいですね。
展示室が4つくらいあって、そのうちの1室が「若沖の部屋」だったのだけれど、めちゃくちゃ面白かった。というより久々に「あなた天才!」という爽快感。筆の運びに確信があって、まるで生きているような動植物。
この日印象的だったのが、展示室の外で歩いていた若い男の子2名。「若沖、ヤベエ!スゲエ!」を連発。その今どきの話し口調といい、だらしのない格好といい、いかにも渋谷にいそうな二人組だったのだけれど、土曜日の午後、ちゃんと若沖の絵に影響を受けて興奮する彼らが、とっても頼もしく見えた。
どれも力強くて素敵な絵ばかりだけど、プライス氏の最初のコレクションという葡萄の絵が、いつまでも眺めていたい絶妙なバランス感覚で、最高。もう一度見に行ってもいいくらい。
そうそう、展示方法が面白くて、作品に当てられた照明が、一定の間隔で暗くなったり明るくなったり。作品保護と、出来るだけ部屋の中の調度品としての見え方にしたいというコレクターの意図らしい。
本当に、明るさの加減で、墨一色で書かれたものなんかは、白い地と墨の濃淡の、見え方がずいぶん変わる。箔が貼られていたりすれば、なおさら。「あ、今夜が明けました」「午後四時、日がかげってきました」なんて空想しながら見るのが楽しかった。